Picasaと直リンと倉庫利用と

Google が運営する Web Picasa は、設定ページの「写真の使用方法とライセンス」で選ぶ項目次第でリファラを含んだ他ページからの直リンが可能になるんですね。

  • 再使用を禁止する → 他ページから画像ファイルへの直リンクができない
  • 帰属を明確にした再使用を許可する → 他ページからでも画像(縮小画像、縮小前の生画像とも)への直リンクが可能

まぁ再使用を禁止している画像でも、

  • API を直接叩いてやれば外部からの呼び出し(直リン)も可能
  • 縮小画像の URI から修正前のファイル URI を推測してダウンロード


という抜け道もあるので完全に制御することはできませんが、カジュアルなダウンロードを防ぐのに重点を置いたアクセスコントロールのようですね。


で、ここでの直リンというのは、いわゆる倉庫利用につながるような、他サイトにホストした HTML ファイルから画像のみを呼び出すリファラ付きHTTP要求のことを指します。一般的なサービスプロバイダやホスティングサービス運営者なら帯域や負荷の問題から倉庫利用は毛嫌いするものですし、いわゆるネットマナー的なものでも倉庫利用は避けるべきだというのが基本的な認識だと思います。


が、正直なところここまで cloud service が一般化してくると、もうそんなことは関係なくなってくるのかしら、と思うのも事実で、果たして static な HTML をホストしているサイトと倉庫利用とはいえ Google の回線帯域・マシン規模とを比較すればどちらの方が負荷割合が低いかは自明ではないかと思うわけです。

Google/Picasa の運営規約上倉庫利用が NG なのかどうかは確認していませんが、そろそろ90年代から連綿と続く認識を改めるべきなのかもしれません。