Bluetooth Scanning でソフトバンク携帯の検出率が妙に高かった理由

先のエントリを書いた後、ぼーっと自分の携帯を見てて気がついた。原因は恐らく「ちかチャット」だわ。

たぶんソフトバンク独自のサービスっぽいけど、公式ページを見てもらえばわかるとおり、

Bluetooth®を使って、近く(半径約10m)にいる友達2〜8人と通信料不要でチャットができる。

ちかゲーム/ちかチャット | サービス | モバイル | ソフトバンク

というサービス。DSで言うところのすれ違い通信に似たようなもの、といえばわかりやすいかも。ググったら増田のエントリが出てきて驚いた。

で、これがプリインストールされている機種が、

なんですね。このうち、サブモデルを重複として除外して数えた場合のメーカー別内訳は、

メーカー 機種数
シャープ 24
パナソニック(705Pxは別機種としてカウント) 7
サムスン 2

となります。驚異のシャープ73%。んで、

・アプリを立ち上げていない状態でも、お友だちからのお誘いがあると自動的に起動できる※。
※822P、821P、820P、810P、706P、705P、705Pxは自動起動に対応していません。

ちかゲーム/ちかチャット | サービス | モバイル | ソフトバンク

とあるんですが、ログを見ると普通に 705P とか書いてあるので、Bluetooth シグナルへの応答だけならできるようです。

これで、ソフトバンク携帯、特にシャープ製携帯の検出率が異様に高く、次いでパナソニックモバイルコミュニケーションズ製携帯の検出率が高かったことは説明が付くのではないかと。

たしかにあまり宣伝などしていないので、知らないユーザーさんも多いかもしれません。でも実は、ボーダフォンのころ、2006年の4月から導入されています。

http://r25.jp/b/honshi/a/link_review_details/id/1122007101908

というようにサービス自体の知名度があまり高くないというのは本部も認めているようだし、最初から ON にしておかないとなかなかスムーズに使われることはないだろうしねぇ。

で、改めてちかチャット非対応な機種だけ抽出して集計し直してみると、実は携帯の Bluetooth 応答率ってそこまで高くない。

機種名 検出数
Vodafone 905SH 3
930SH 2
au Sportio 2
W54T 2
W56T 2
W61S 2
W62CA 2
W62H 2
W63H 2
707SC2 1
708SC 1
709SC 1
821SC 1
930SC 1
931SH 1
E03CA 1
FOMA M1000 1
H11T 1
Nokia N73 1
SH906i 1
Vodafone/803T 1
W44T 1
W61T 1
W62SH 1
W63CA 1
W63SA 1
W64SH 1
ディズニーモバイル 1
合計 38

明らかに携帯だと判別できるのは一挙にここまで減少。恐らく、機種名はわからないながらもシャープ製と判定された携帯のほとんどが「ちかチャット」対応機だと思われるので、これを除外すると相当減少する。あとは PC 関係の機械と意図的に Bluetooth が ON にされている携帯端末とカーナビですが、前二者は意識的に電源を入れてるような詳しい人が多いと思われるのでまぁ啓発レベルの問題ではないかと。カーナビについては、ねぇ…。車対車では検出しにくかったらしいですが、ナンバープレートがあるとはいえ、現にすれ違いざまに検出できてるし…。

で、結論。

たぶん携帯キャリア・端末メーカーはこの辺のことを見越して自動応答は抑制する方向で動いているっぽい。たまたまソフトバンクに限っては自社サービスの都合上、多くの端末で初期設定を ON にしていたけれど。

なので、ソフバンでSH/P持ちな人は気をつけた方がいいかもね、ということではないかと。