Fx 3.1 開発版が凄い件

Firefox 3 系の開発コードネームMinefield = 地雷原、なわけですが、その名の割には結構安定して動いてる。

現時点での nightly ビルドUA

Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; en-US; rv:1.9.1a2pre) Gecko/20080828034823 Minefield/3.1a2pre

となっていて、一応 fx 3.0.1 からの ja.jar を持ってくれば UI の日本語化は可能。ただし、chrome/locale 内の各 dtd ファイルに多少の変更があったらしく、微妙に修正入れないと正常作動はしないので注意。

で、何が凄いかというとですね、

  1. JavascriptJIT コンパイラ
  2. Ogg/Theora のネイティブサポート

の二点。まぁ他にも微妙に修正が入ってて使い勝手は結構いいかなと。

あと、 nightly build が更新されるたびにソフトのアップデートを促されるので、だいたい長くても二日に一度程度の頻度で更新する羽目になる。 Fx 3 のリリースの時も感じたけど、こういうオープンソースのソフトってリリース時期が近づくと急激に質が向上するんだよね。ex のグラフみたいな感じで。それでも日に日に微妙に修正が入っていって徐々に使い勝手がよくなっていくのは見てて面白い。

JavascriptJIT コンパイラについて

about:config より、

javascript.options.jit.chrome
javascript.options.jit.content

の二つのオプションを true にして再起動することで有効になります。で、肝心のスピードですが、 Google MapsGMail で明らかに体感レベルで読み込み速度に差が出てる。

ただ、やはり開発版ということもあってよく落ちる。 GMail で送信ボタン押した途端に落ちたときや、 Google Maps をいじってる最中に落ちた時はおおっ、と思った。まぁ開発版、しかもベータですらないアルファ版の nightly build を使うというのはその程度のことは前提な訳で。

ただ、それに引き替えてもこの高速化は目を見張るものがある。 Fx 2 から 3 に移ったときもレンダリングにかかる時間の短縮効果は大きかったけれど、今回のインパクトも相当大きい。

まぁ不満があるとすれば、はてな☆が見えないことくらい。

Ogg/Theora のネイティブサポート

JIT コンパイラについては既に各所でコメントが出てるけど、 Ogg/Theora についてはあまり情報がなかったのでここらで一つ。

もともと、Ogg/Theora 対応は、現在 WHATWG で議論されている HTML 5 への対応過程で出てきた話のようで、HTML 5 で正式サポートされる、新規の

で、この whatwg には Opera も入っているわけで、最新版 9.52 のテストビルドにて Ogg/Theora をネイティブサポートしており、サンプルページまで作ってたりします。個人的にはこの辺とか、この辺のページが非常に面白いなと思うのですが。

再生してみるとわかるけど、これ、完全にストリーミング再生なんですね。現行の Flash ベースだと、完全ストリーミングは比較的まれ*1で、だいたいは一旦キャッシュへ溜め込んで、それを逐次再生するという疑似ストリーミングになっていますが、このサンプルの場合、キャッシュが残らないので「 Temp フォルダを漁ってコピー」ができない。キャッシュを許可するかしないかを選べるのかどうかはまだわからないけれど、完全ストリーミングへの一歩としては有望なんじゃないでしょうか*2

*1:mixi radio くらい?

*2:もちろん、flashのアレとは違ってオープンな規格なので、コピーコントロールとしての手段としてはあまり見込めないだろうけど。